地すべり対策工事・法面保護工事
地すべり対策工は、抑制工と抑止工に区分されます。
◇◆◇抑制工◇◆◇ 地すべり箇所の地形、地下水の状態などの自然条件を
変化させることによって、地すべり活動を停止または
緩和させる工法です。
主な対策工法 ― 横ボーリング工、集水井工、水路工、排土工、押え盛土工
◇◆◇抑止工◇◆◇ 地すべり箇所に構造物を設けることによって、構造物
の持つ抵抗力を利用して、地すべり活動の一部または
全部を停止させる工法です。
主な対策工法 ― 杭工、アンカー工、シャフト工
横ボーリング工
横ボーリング工は、地下水を排除し、これによってすべり面に働く間隙水圧の
低減や地すべり土塊の含有比を低下させる工法。
集水井工
集水井工は、地すべりの原因の一つである地下水を直径3.5mの井戸を掘削し、
横方向のボーリングにより集水して、地すべり地外へ排水する工法。
杭工
杭工は、あらかじめすべり面を切って鉛直に掘削した大口径のボーリング孔に、
鋼管やH鋼などを挿入し、充填グラウトにより地盤に密着させて、すべり力に
抵抗しようとする工法。
アンカー工
アンカー工は、比較的小さい削孔に高強度の鋼材などの引張り材を挿入し、これを
基盤内に定着させて、鋼材の引張り強さを利用することにより地すべり滑動力に
抵抗しようとする工法。
鉄筋挿入工
吹付法枠工